現時点での結論 (主観)
おいしいタイミングを逃したので、現時点では買い増ししません。
・直近の株価下落に伴い利回りが上昇し、配当利回り的には投資圏内に入ってきた。(一瞬のおいしいタイミングを逃しました。)
・自己資本比率は改善傾向。しかし有利子負債は増加中。
・コロナショックなどの景気悪化にともない業績も悪化。それに合わせてしっかり配当も減配する。
・減配リスクを考えると、配当利回り4.5%が欲しい。しかし、比較的人気株のためなかなかチャンスは来ない。
重要指標まとめ (客観)
業種:機械(建設機械)
視点 | 重要指標 | 数値 | 判定 | ※判定基準 |
---|---|---|---|---|
稼ぐ力 | 過去10年の増益回数 | 6回 | × | 8回以上 |
稼ぐ力 | 10年平均営業利益率 | 12% | 〇 | 10%以上 |
守る力 | 自己資本比率 | 54% | 〇 | 50%以上 |
守る力 | 流動比率 | 217% | 〇 | 200%以上 |
守る力 | 有利子負債比率 | 42% | × | 10%以下 |
守る力 | 過去10年フリーキャッシュフローマイナス回数 | 1回 | × | 0回以下 |
気前良さ | 予想配当利回り | 4.1 | 〇 | 3.6%以上 |
気前良さ | 過去10年減配回数 | 2回 | × | 0回以下 |
気前良さ | 配当性向 | 40% | 〇 | 60%以下 |
人気 | PBR | 1.2倍 | 〇 | 2倍以下 |
稼ぐ力
世界2位のブランド力。
同業の日立建機(6305)と比較して営業利益率は高く、コロナショック後のような景気好転時の稼ぐ力は強い。
守る力
自己資本比率は上昇傾向。手元のキャッシュも十分にある。
稼ぐ力
景気敏感株であり、コロナショック後数年間のような景気悪化時に如実に業績が悪化する。安定感はない。
守る力
有利子負債の絶対額は増加傾向。支払う利息がキャッシュフローに負担をかけることは念頭に置く必要あり。
事業継続のため、毎年1000億以上の投資が必要である。好景気時はいいが景気悪化時には緊縮財政となる。
2018年のフリーキャッシュフローの赤字は、ジョイ・グローバル社(現コマツマイニング)の買収に伴い大きな投資が発生したことによるもの。単発のため問題なしと判断。(https://www.komatsu.jp/jp/ir/pdf/apresentation.pdf)
気前良さ
★業績悪化でしっかりと減配する企業。減配が発表されて「こんなはずじゃなかったのに~」とならないように注意が必要。
かつては配当政策として、配当性向が40~50%の間とされていたが、近年50%の上限は無くなった。(2020年3月期は58%まで上昇。)これは、今後増配するという意味ではなく、急激な業績の悪化時の減配額を軽減するというだけと思われる。
つまり業績が良くならないと増配はない。
配当利回りのねらい目(購入タイミング)
過去3年の決算発表時点の配当利回りは約3.7%で、4%を超えると買われ始める。
個人的には、減配されることを織り込んで4.5%以上となるチャンスをピンポイントで狙いたい。
これを念頭に、日本株市場全体の市況を加味して購入判断を行います。
参考:事業内容 (統合報告書2023より)
事業名 | 事業内容 | 売上 比率 | 利益 比率 |
建設機械・車両 | 建設・鉱山機械、フォークリフト、林業機械など | 93% | 90% |
リテールファイナンス | 建設機械・車両購入時のローン | 2% | 6% |
産業機械他 | 半導体産業向けに露光装置用光源(エキシマレーザー)など | 5% | 4% |
