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2024/8/14 【花王(4452)】一度冷静になった方がいい。配当維持は困難だ。

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現時点での結論 (主観)

稼ぐ力・守る力に対し配当利回りが見合っていない。当面買い増ししません

分析した感想まとめ

・2018年以降稼ぐ力に陰りが出ており、コロナショックでさらに悪化。いまだに回復していない。

・日用品セクターだが、全くディフェンシブとは言えない業績の不安定さ。

・競合のユニ・チャーム(8113)の方が稼ぐ力・守る力の両面で魅力的だが、配当ではなく自社株買いで還元する方針で「買うだけ戦略」に合わない。

重要指標まとめ (客観)

業種:化学(トイレタリー)

視点重要指標数値判定※判定基準
稼ぐ力過去10年の増益回数6回×8回以上
稼ぐ力10年平均営業利益率11%10%以上
守る力自己資本比率56%50%以上
守る力流動比率177%×200%以上
守る力有利子負債比率28%×10%以下
守る力過去10年フリーキャッシュフローマイナス回数0回0回以下
気前良さ予想配当利回り2.5×3.6%以上
気前良さ過去10年減配回数0回0回以下
気前良さ配当性向159%×60%以下
人気PBR2.8倍×2倍以下
人気PER28.3倍×25倍以下

守る力

手元のキャッシュはそこそこあり、フリーキャッシュフローはずっと黒字。

業績は悪化しているが、財務が急激に悪化しているわけではない。

気前良さ

30年以上の連続増配株として有名で、減配していない。

しかし配当性向は100%を超えており、意地になっているようにしか見えない。

稼ぐ力

さらに、競合のユニ・チャーム(8113)が好調であり、10年平均営業利益率を含め、各種指標で逆転されていることに注意。

※なお、ユニ・チャームは配当ではなく自社株買いで株主還元する方針のため「買うだけ戦略」には合わない。つまり、自社株買いで株価が上がったら、売ることを考えなければならない。

守る力

流動比率・有利子負債比率については判定×となっているが、総合的に見て著しく財務が悪いというわけではない。

気前良さ

連続高配当株のため非常に人気であり、配当利回りが非常に低い。

配当利回りのねらい目(購入タイミング)

個人的には今の業績を鑑みると、4%以上あっても悩むレベルです。当面、ねらい目は来ないでしょう。

参考:事業内容 (統合報告書2024より)

事業名事業内容売上
比率
利益
比率
ハイジーン&リビングケアアタック・キュキュットなど34%37%
ヘルス&ビューティーケアビオレ・メリットなど26%38%
ケミカル油脂、各種産業用薬剤、トナーなど21%22%
化粧品キュレル・カネボウなど16%5%
ライフケア業務用消毒アルコールなど4%-1%